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【産廃コトバ図鑑 Vol.2】「直行(ちょっこう)」と「積替保管(つみほ)」

#コラム

2025.11.18

【産廃コトバ図鑑 Vol.2】

「直行」と「積替保管」──運ぶだけ、と思っていませんか?

産業廃棄物の収集運搬の現場で、よく飛び交う言葉に
「これは直行で」「つみほ案件で行こうか」
といったやりとりがあります。
パッと聞いて意味が分かるようで分からないこの言葉、
実は、処理の流れそのものを左右する重要な用語なんです。


「直行(ちょっこう)」=まっすぐ処分場へ

直行とは、廃棄物の排出現場から、中間処理場または最終処分場へ直接運搬するルートのこと。
途中で別の施設やヤードを挟まずに、
いわば「ドア・ツー・ドア」で届けるスタイルです。


手間が少ない


運搬時間が短い


許可の確認がシンプル

といったメリットがありますが、受け入れ先の処理場が限られることもあり、事前の調整が重要です。

「積替保管(つみほ)」=中継地点で調整!

一方で「積替保管」は、収集した廃棄物をいったん積替保管施設に運び、一定量をためてから処分場に出す運用のことです。


少量の廃棄物をまとめて大型車で運ぶ


リサイクルのために分別・選別を行う


処分場の空き状況やスケジュールに合わせて調整可能

など、効率や環境配慮の面で有利なケースも多くあります。
ただし、積替保管を行うには専用の許可が必要。

「ただの倉庫で保管してるだけ」はNGです!

どちらを使うかは、“適材適所”

同じ廃棄物でも、量・品目・搬出スケジュール・処分場の場所によって、
「直行がいい」「積替保管が便利」と判断が分かれます。
適切にルートを設計することは、
コスト削減・環境負荷の低減・法令順守すべてにつながります。

まとめ:物流にも戦略あり!

「ただ運ぶ」ではなく、「どう運ぶか」が問われる時代。
直行と積替保管、この2つを理解することで、
廃棄物処理の設計力が一段と上がるはずです。
次回は「中間処理」という、まさに業界の“心臓部”をテーマにお届けします!

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