見落とされがちな「見えにくいコスト」
〜利益を生むのは売上だけではないという話〜
企業経営において、多くの方が日々意識するのは「売上をどう伸ばすか」というテーマではないでしょうか。
もちろん売上拡大は非常に重要です。
しかし一方で、意外と見落とされやすいのが “すでに支払っている固定費や契約コストの最適化” です。
今回は、産業廃棄物業界でも実際によく起こっている「見えにくいコスト」の一例をご紹介します。
先日、ある企業様で電子マニフェストの契約内容を確認する機会がありました。
契約プランは「月500件プラン」。
一見すると問題のない契約内容に見えます。
ところが実際の利用状況を確認すると、
- ・3月 2,286件
- ・4月 1,926件
- ・5月 2,235件
と、契約件数を大幅に超えて利用されていました。
当然ながら超過料金が毎月発生し、結果として基本料金以上のコスト負担が継続している状態になっていました。
今回、契約プランを見直したことで、月額費用全体の最適化につながることになりました。
しかし実は、このようなケースは決して珍しい話ではありません。
産業廃棄物業界では、日々の業務に必要な様々な契約があります。
例えば、
- ✓ 電子マニフェスト利用料金
- ✓ 車両リース契約
- ✓ 配車システム利用料
- ✓ 委託契約における料金設定
- ✓ 処理設備のメンテナンス費用
- ✓ 保険契約や各種サブスクリプション契約
こうした契約は、一度導入すると長年そのまま継続されることが少なくありません。
しかし企業は常に変化しています。
・取扱量が増えている。
・事業規模が拡大している。
・逆に業務内容が変わっている。
にもかかわらず、契約内容だけが「契約した当時のまま」になっているケースは非常に多いのです。
その結果、気づかないうちに余計なコストを払い続けている。
これは経営の視点で見ると、非常にもったいない状態です。
利益改善というと、多くの企業はまず「売上アップ」を考えます。
しかしもう一つ大切なのは、「今ある支出を見直すこと」です。
「今ある支出を見直すこと」
固定費を月数万円削減できれば、それはそのまま利益になります。
新規営業をして何百万円も売上を作ることと比べれば、実ははるかに効率が良いケースもあります。
特に私たち産業廃棄物業界は、設備産業であり、固定費が大きい業界です。
だからこそ定期的に見直すべきなのは、「どれだけ売上を増やすか」だけではなく「今のコスト構造に無駄はないか」という視点ではないでしょうか。
一度、自社の契約内容を棚卸ししてみてください。
思わぬ改善ポイントが見つかるかもしれません。
経営改善は、新しいことを始める前に、まず “今あるものを見直すこと” から始まるのかもしれません。
今後も業界に役立つ情報を発信してまいります。