【産廃コトバ図鑑 Vol.5】
「この処分費、どうしてこうなるの?」と思ったときに読みたい、見積書の中身の話。
産業廃棄物の処理を業者に依頼したとき、「この金額、どうやって決まってるんだろう?」と感じたことはありませんか?
業界内では当たり前のことでも、初めての方にとっては分かりづらい。今回は、そんな“処分費のしくみ”をやさしく解きほぐしてみます。
■処分費の計算は、「手間・重さ・難しさ」で決まる
廃棄物の処分費は、主にこの3つの組み合わせで決まります:
✅ ① 処理工程の手間
- 手作業で選別が必要か?
- 破砕・圧縮など機械処理があるか?
- 脱水や焼却など、特殊な設備を使うか?
こうした工程が増えるほど、必要な人手や設備コストが上がります。
✅ ② 重さ・大きさ(単価×数量)
見積には「1トンあたり」や「1㎥あたり」の単価がよく使われます。
軽いけれどかさばるもの(例:発泡スチロール)などは、容積で見積もられることもあります。
✅ ③ 処理の難しさ(性状・リスク)
- 匂いが強い
- 腐敗や漏れやすさがある
- 混合廃棄物で、事前に手作業が必要
こうした場合は“処理困難物”として、割増になることもあります。
■実は処分費以外にもある「+αの費用」
見積には処分費以外にも、次のような費用が加算されることがあります:
- 運搬費(距離・車両・回収頻度)
- マニフェストの発行・管理費
- 報告書や証明書類の作成費用
- 積替保管や仮置きがある場合の料金
こうした費用がまとめて「一式」と表記される場合もあるので、気になるときは遠慮なく確認してOKです。
■「安ければいい」ではなく、「安心できる処理かどうか」
価格だけで判断すると、思わぬ落とし穴があることもあります。
- 異なる品目で処理されていた
- 契約内容と違うルートで運ばれていた
- 行政指導の対象になってしまった
実際にこうした事例も報告されています。「少し高いな」と感じたときほど、そこに何の手間や安全対策が含まれているのかを確認することが大切です。
■まとめ:見積書は、信頼関係の入り口かもしれません
見積書は、単なる価格表ではなく、「この廃棄物を、どのように丁寧に処理していくか」の設計図のようなものです。
その中身を少しでも理解できるようになると、処理業者との会話も、契約も、きっともっとスムーズになります。
